我が家の子どもたちは、3人中2人に川崎病の罹患歴があります。
いわゆる兄妹例、というやつですね。
発症時の年令は、それぞれ長男3才2か月、次女1才半のときでした。
幸い、うちの兄妹は今のところ後遺症は見つかっていなくて、
定期的に検診に行くくらいで、日常生活にも支障はありません。
なので、普段はこの病気を意識することはほとんどないのですが
夫が借りてきて、リビングになにげなく置いてあった本
「川崎病 増え続ける謎の小児疾患」
(著者:東京都立小児総合医療センター副院長 三浦大先生)
という本を読んだので、発症当時のことを思い起こしてみました。
長男の場合
長男が川崎病を発症したのは3才2か月のとき
年少で、幼稚園に入園したばかりのことでした。
6年前のことになります。
その頃は、「川崎病」という名前すら知らなくて
初めて聞く病名と症状に驚き、とても不安になって検索しまくったのを覚えています。
最初に出てきた症状は発熱。
普段はエネルギーが有り余ってて、まだ3才なのに昼寝もほとんどしない長男が1日中寝てる…
しかも「喉が痛い」といってほとんど食べないし飲まない。
ふと、ひざ下に発疹ができていることにも気づく。
なんだろう~何か流行り病かなぁと思いながら、まだ1才なったばかりの長女を抱っこして
かかりつけの小さな個人小児科に連れて行ったら、先生は喉を見て
「イチゴ舌だね~、あとリンパ腫れてるね、溶連菌かな。
似たような症状で川崎病ってあるけど、ま、症状が揃っていないので溶連菌の
可能性が高いでしょう」
と言って、抗生物質を処方してくれました。
その時、さらっと、もし、こんな症状も出てたら川崎病っていう病気なんだけどね~
と写真を見せながら説明してくれたのですが、全く予備知識のなかった私は、まさか自分の子が
そんな聞いたこともない病気になるはずがないと、先生の話を完全に聞き流していて。
溶連菌かぁ、イチゴ舌だから食べたり飲んだりしなかったんだ
ま、病名わかったし、薬もらえたからとりあえず安心。
と、食べやすそうなゼリーやら水分補給のジュースなどを
大量に買いこんで帰宅。
しかし、帰宅後、先生から私の携帯に着信があり
「息子さん、もし今後薬を飲んでも熱が下がらず、さらにさっき説明した他の症状が増えてきた場合
『川崎病』の可能性があります、土日でもいいから、すぐ入院施設がある小児科を受診するように。
川崎病の場合は、入院は確実だから。いいですね。」
とのこと。
「ええっ?そうなの?川崎病ってあとから症状出てくるの?」と戸惑う私に
先生は特徴的な症状について、長男の場合は、発熱、発疹といちご舌、リンパの腫れがあるから
今後、白目が充血したり、BCGの跡が腫れたり、手のひら足の裏が赤くツヤツヤ(テカテカパンパン)
してこないか気をつけるよう、もう一度丁寧に説明してくれて、とにかく
新しい症状が出てきたら入院施設のある小児科を受診するよう念押しをして電話を切りました。
電話のあと、しばらく茫然としてましたが
ふと我にかえって自分にとっては未知の病だった川崎病について検索しまくり
寝ている長男の手足やBCG跡をこまめにチェック。
結局、翌日になっても熱が下がらず、白目の充血が出てきたので、かかりつけ小児科の先生の
教えのとおり大きな小児科へ行き、そこから総合病院へ紹介、入院となりました。
言われるがままに、あれよあれよと進んでいきましたが
入院までの検査ひとつひとつがとても長く感じられました。
入院した時は、「これで熱も下がるに違いない」と若干ほっとしたのを覚えています。
入院後のことについては、また後日。
川崎病の症状
以下の6つのうち、5つ以上が揃えば川崎病と診断されます。
しかし、症状が4つ以下の不完全型というのもあります。
① 発熱
38度以上。
② 両側眼球結膜の充血
ウサギのような目。
③ 口唇の紅潮・いちご舌
唇の乾燥、充血、舌が発赤・腫脹。
④ 発疹
不定形の発疹、BCG接種痕の発赤。
⑤ 四肢末端の変化
手足がかたく腫れて光沢をおび、赤く見える「テカテカパンパン」状態。
⑥ 急性期における非化膿性頸部リンパ節腫脹
3才以上の年長児に多く、発熱と同時が先行して出現。
長男の場合は、①③④⑥と4つの症状だったため、すぐには診断がつかず
いったん帰宅し、再受診することになったのですが、最近では病気の増加とともに知名度もあがり、
不完全型として早めに診断がつくことも多いようです。
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